2011年2月アーカイブ

相続手続き相談室コラム 55

 

お世話になっております。

相続手続き相談室 のWebサイトを運営しております、

行政書士、CFP(R)認定者の松本です。

 

実際の相続手続き相談における事例に即して、

書かせていただければと思います。

 

相続人が兄弟姉妹2人のケースでした。

 

公正証書遺言が作成されており、

その内容は、すべての財産を他方の兄に相続させる旨と、

遺言執行者として、その者を指定していました。

 

遺言者は遺言執行者に対し、遺産の処分不動産登記の処分について、

必要があるときは、不動産登記の名義変更手続きにする権限、

預貯金、生命保険金、有価証券等の全ての金融資産の引き出し、

解約、換価及び名義変更等一切の処分を行う権限、並びに、

遺言者名義で借り受けてある貸金庫を開扉し、

内容物を収受し、解約することができる権限等、

この遺言を執行するための一切の権限を付与する旨、

その他の事項が記載されていました。

 

好き放題されていると、

感じておられたように思います。

 

このようなケースの場合、

兄が銀行預金を引き落とせたのは、

遺言執行者に就任した旨を銀行に告げて、

その職務の一つとして、行われたものであること。

 

遺言執行者に就任した際には、相続人等に対して、

就任通知を出すことが求められること。

 

その者が遺言執行者に就任したかどうかについて、

回答期限を定めたうえで、内容証明郵便を利用して、

確認を求める文書を送付してみる必要があること。

回答がなければ、就任したことになる旨。

 

遺言執行者に就任したということになれば、

相続財産目録の作成を行うことを要すること。

遺言執行者として、相続財産を正確に把握し、

それに基づいて財産目録を作成すること。

そして、作成した財産目録を相続人等に対して、

交付することにより、開示することが求められること。

 

もし、相続財産目録を作成することなく、

相続財産についての情報を開示しなかった場合には、

遺言執行者としての任務を怠っていることとなり、

法的な責任が生じ、家庭裁判所へ解任を、

請求することが可能になること。

 

遺言執行者に就任したのか。

遺言執行者に就任したのであれば、

任務遂行を怠ってきたのではないか。

これらについて、問いただしていくことにより、

手を打っていかれることが、考えられる旨をお伝えしました。

 

また、遺言書があり、すべての遺産がその者に渡る旨が、

記載されている場合であっても、

そのような遺言があることを知ってから、1年以内に、

遺留分減殺請求をすることができること。

そうすることによって、少なくとも、4分の1については、

遺言書を無効にできる可能性があること。

遺留分減殺請求を、内容証明郵便を利用することによって、

アプローチする方法を採用したほうがいい。

 

それらの事をお伝えして、

アドバイスさせていただきました。

 

兄弟姉妹の仲が良好ではないが、

アドバイス通りに行っていくとの事。

手続きに着手されました。

 

今回のコラムは、

相続手続きの相談事例からピックアップして、

書かせていただきました。

 

ここまでに、させていただきます。

 

相続でお困り事がありましたら、

「相続手続き相談室」 まで、

お気軽にお問い合わせください。

 

今後とも、「相続手続き相談室」 を、

どうぞよろしくお願い致します。

 

お読みくださいまして、ありがとうございました。

 

  

このアーカイブについて

このページには、2011年2月に書かれたブログ記事が新しい順に公開されています。

前のアーカイブは2011年1月です。

次のアーカイブは2011年3月です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。