2011年3月アーカイブ

相続手続き相談室コラム 56

 

お世話になっております。

相続手続き相談室 のWebサイトを運営しております、

行政書士、CFP(R)認定者の松本です。

 

実際の相続手続き相談における事例に即して、

書かせていただきたいと思います。

 

 

【ご質問の趣旨】

 

土地付きで貸店舗にしていた土地・建物を所有していた、

名義人の父親が昨年に亡くなりました。

この貸している土地付き貸店舗の土地・建物を相続する際に、

すべて母親名義にした場合において、

貸主を長男である私名義で契約することは可能でしょうか。

なお、母親は現在60歳で月収約8万円のパートをして、

収入を得ていることを申し添えておきます。

それと、もし、土地・建物の両方が母親名義の場合、

長男の私が貸主になれないのであれば、

土地は母親名義、建物は私名義にした場合はどうでしょうか。

ご教示いただければと思います。

 

 

【回答の内容・趣旨】

 

不動産の貸主名義につきまして、

気づいた点を書かせていただきます。

 

お父様名義の土地建物をお母様名義に変更した場合、

お父様とのあいだで契約された内容で、

土地建物の賃貸借契約が維持されるものと思います。

賃借人は名義人であるお母様に対して、

賃借料を支払っていくことになります。

それは、お母様が土地建物について、

所有権という権限を有しているからに他なりません。

あなたには、貸主としての権限がありませんので、

あなた名義で契約当事者の貸主にはなれません。

無権限者が貸主になることはできません。

 

どうしても、あなた自身が、

貸主にならなければならない。

 

そのようなご事情がおありならば、

時間や金銭、やり取りする手間がかかりますが、

ご参考までに、書かせていただきますと、

転貸借を活用されることが挙げられます。

 

あなたが、お母様名義の土地建物を借り受けて、

現在の借主の方に転貸することによって、

あなたは転貸人としての地位に基づいた権限により、

当該土地建物の契約当事者になることができます。

現在、借りておられて、その場所において、

ご商売されている賃借人の方にとっては、

当該土地建物に係る賃貸借契約を、

いったん、終了させることになりますので、

その経緯や事情を説明していく必要があります。

賃貸借契約を終了させるわけですので、

金銭の授受などが必要となる手続きを、

行わなければならないことが想定されます。

 

土地と建物を別名義にされましても、

その名義人が契約当事者になりますので、

特段、代り映えしないことになるものと思っております。

 

あなたがお父様名義の土地建物すべてを、

相続することができないようなご事情が、

あるのではないかと推察しております。

2次相続の発生を視野に入れられて、

お考えになっておられることと思います。

 

あなたが、どのようにして、

貸主としての権限を持つのかが、

ポイントであるように思っております。

 

 

上のような趣旨の回答をさせていただいた後、

個別具体的な話へと進むことになります。

 

無料相談は行っておりませんので、

Webサイトに必要記載事項を記入していただいてから、

電子メールやお電話にて、やり取りを行ってから、

できる限り、ご依頼者の方とお会いするようにしています。

 

今回のコラムは、

相続手続きの相談事例からピックアップして、

書かせていただきました。

 

ここまでに、させていただきます。

 

相続の手続きをされている際に、

何かお困り事がありましたら、

「相続手続き相談室」 まで、

お気軽にお問い合わせください。

 

今後とも、「相続手続き相談室」 を、

どうぞよろしくお願い致します。

 

お読みくださいまして、ありがとうございました。

 

  

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